カツラを付けていたら気をつけないといけない場所◯◯とは

カツラを付けている人にとって、海や温泉などの水場は天敵とも言ってよい場所ですが、もうひとつ、気をつけなくてはいけない場所があります。
カツラを付けているならば気をつけなくてはいけない場所とは、「病院」です。

病院のレントゲンは金属をうつす

病院で頭痛や頭を打ったなどの頭部の異常を感じたときに、レントゲン撮影することがあります。

レントゲン撮影は金属をハッキリうつすので、患部と重なって撮影された場合、正確な診断ができないため再撮影になってしまうことがあります。そして、何よりカツラを付けていることがバッチリばれてしまいます。

再撮影や誤診を防ぐため、病院ではレントゲンをする際に、髪留めや腕時計、ネックレスやピアスなどのアクセサリー類などの金属類を外すように指示しています。

レントゲン撮影ではカツラが診断の邪魔となる可能性があるため、できるだけカツラを使っていることを検査前に自己申告するとスムーズでしょう。
育毛剤で抜け毛を減らすより、お手軽に感じるカツラですが、まさかの落とし穴ですね。

しかし、カツラの装着が撮影の邪魔になるのは頭部のレントゲンに対していえることなので、足や手のケガの時には特に申告する必要はないと思います。

耳鼻科や歯科でもレントゲン撮影をする

頭部のレントゲンは、耳鼻科や歯科でも行うことがあります。

耳鼻科は蓄膿症などの鼻の診断をするため鼻腔を(おでこや鼻の横あたり)撮影、歯科では親知らずや虫歯の治療などで上歯、コメカミ部分を撮影するため、カツラの装着部分辺りを撮影することになります。

耳鼻科も歯科も必ずレントゲン撮影をするわけではありませんが、レントゲン撮影があるかも、と覚えていて損はないでしょう。
病院によっては、カツラを付けたまま撮影しても大丈夫だというところもありますが、できるだけ事前申告を行うことをおすすめします。

MRIは金属を壊す

MRIは磁気を使い体の内部を撮影し異常をみつける機械で、脳や内臓の診断に優れています。

MRIの磁気は金属に影響をあたえるため、MRIで撮影を開始すると金属部分が発熱し火傷を負う可能性があり、カツラの留め具が金属製のものを使っている方は特に要注意です。
余程の理由がない限り、カツラを外しましょう。

またMRIの磁気は、思ってもみない影響をだすこともあるため、検査技師や医師にあらかじめ相談したほうが良いかと思います。

カツラは人の目は誤魔化せても医療機器の前ではバレる

今のカツラの付け方は、ピンや両面テープが主流です。

ピンは金属製のものではなくプラスチックでできているものが多く、金属製のものではないから外さなくても大丈夫なのでは、と思いますがバレます。

ピンが金属でなく、両面テープや接着剤などを使っていたとしても、どのカツラを使ってもカツラは人工皮膚に髪の毛を植えているものを使うため、人工皮膚がレントゲン写真に映り込むためカツラがバレます。

どのみちバレることを考えると上半身や頭部のレントゲンを取るときには、カツラを取り外すことが無難に感じます。

しかし、カツラの付け外しには時間がかかるものもあるため、いちいち取り外しをすることは面倒です。

レントゲン撮影することが予め分かっている場合には、ニット帽などをかぶりハゲを隠すことができないか病院に聞いてみるのもひとつの手段だと思います。