帽子の歴史

「帽子」というものは、暑さや寒さを防いだりおしゃれのために頭に被るアイテムのひとつです。誰しも、今までの人生で一度は被ったことがあるでしょう。
今日は帽子についてまとめてみました。

日常にある帽子

一口に帽子といっても、農作業や夏の海辺でよく見かける麦わら帽子や、冬のスキー場や街中で見かける毛糸製の帽子、はたまたシェフやパティシエが被るコック帽、小学生や幼稚園の登下校時に被った通学帽まで種類は様々です。
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帽子の用途にあわせて、形や素材などがそれぞれの目的にあわせて作られています。

帽子の歴史

帽子が歴史に登場するのは、世界的にみても古い時代から帽子や類似品が存在することが資料から読み取れます。
日本の古い歴史の資料からは、はにわが帽子のようなものを被っているのが発見されており、人間の生活とともに帽子があったことがわかります。
育毛剤で生え際の太い髪の毛を取り戻す前に、帽子で隠したいという気持ちが古代にもあったのでしょうか?

帽子のエチケット

帽子を被るには、知っておきたいエチケットがあります。
一般的には、帽子は屋外や通りを歩いている時に被るものであり、屋内になると帽子を外套と共に脱ぎ、再び外に出る時に身につけるようにするものです。
逆に、家や学校、協会、会社、レストランやカフェなどの場所では帽子を脱ぐべき場所なので注意が必要です。
あと男性は、帽子を被ってよい場所にいたとしても、女性の前では帽子を脱がなくてはいけません。女性は、誰かに不便を感じさせている時以外には、脱がなくてもよい、と男女でもエチケットは少し違います。

帽子の挨拶

帽子を被る男性の挨拶として、帽子に手を当て一瞬だけ軽く前に傾けながら持ちあげ、笑顔でうなずくというジェスチャーがあります。映画やドラマでシルクハットの紳士やハンチング帽の村人などが行っているのを思い出します。
帽子を動かす仕草は帽子を被っている人の挨拶だったんですね。恥ずかしながら、かっこつけてやっているだけかと思っていました…。
女性の場合、帽子は正装の一部とみなされているため、男性の様な挨拶をする必要はありません。

宗教と帽子

カトリック教会の、高位の聖職者が被っている半球形の帽子ですが、実は階級によって色が違ってきます。
現在、教皇は白色、枢機卿は赤、司教は赤紫、大修道院長は黒色の帽子を被り、色ごとで身分がわかるようになっています。日本の冠位十二階のようですね。
ユダヤ教嘆きの壁の前でお祈りするには、キッパという小さなお皿のような帽子を身につける必要があります。観光客がお祈りするにも、キッパという帽子が必要になります。