育毛剤と養毛剤の違いは?

アサイクルとは?

毛根は胎児の時に作られ、その数は一生変わらないと言われています。
髪の毛は一定の期間が経過すると自然に抜け落ちるようになっており、抜けた毛穴からまた新しく生えることを繰り返しているのです。
これをヘアサイクルと呼びます。

アサイクルは「成長期」「退行期」「休止期」のいずれかの状態にありますが、抜け毛や薄毛が気になっている方はこの「成長期」の期間が短くなっているのです。
またヘアサイクルは男性の場合は3〜5年、女性の場合は4〜6年と言われており、一番長い期間は成長期でこれは2〜5年です。

成長期には1ヶ月に約1cm髪の毛が伸び続けており、今生えている髪の毛の大半はこの成長期にあります。
退行期は、毛母細胞の力が弱まり成長しなくなっている時期を指します。
この退行期を過ぎ完全に成長がストップした状態を休止期と呼びます。

成長期が短くなると髪の毛がうまく育つ事が出来ず、薄毛になってしまうのです。

育毛剤と養毛剤の違い

育毛剤は髪の成長を促す成分を主体に作られており、今ある髪の毛の成長を促し脱毛を予防してくれるものです。
育毛剤医薬部外品や医薬品が多く、薬剤師がいないと購入することが出来ない場合がほとんどです。
そのため養毛剤より効果が高く魅力的な部分も多いですが、効果が高い分副作用が出ることも忘れてはいけません。

対して養毛剤は脱毛を抑えて髪を保護するのを目的としており、比較的効き目が穏やかで手軽に利用出来る製品です。
今ある毛の脱毛を防いで髪を健康に保つ効果があり、「まだ薄毛は気にならないけど予防の為に使いたい」という方にはこちらがおすすめです。
養毛剤には髪の成長サイクルを整える効果もあるため、遺伝等の要素があり不安な方はぜひ試してみましょう。

ただし、養毛剤はあくまでも予防にしか過ぎません。
現在症状が進行している方は育毛剤を検討しましょう。

育毛剤の使い方

育毛剤は効果が高い分、副作用が出る方も多いです。
まずはパッチテストとして目立たない箇所に使ってみて、異常が起きないようでしたら少しずつ頭皮に使っていくようにしましょう。

育毛剤に配合されている主な成分として、「ミノキシジル」というものがあります。
ミノキシジルは血圧に影響が出るため、血圧降下剤を服用している人は必ず医師や薬剤師に確認してから使用してください。

そして間違いやすいのがつけるタイミングです。
朝晩の二回使用するケースが多いかと思いますが、夜入浴後に使う際は注意が必要です。
洗髪後の髪の毛はしっかりとブローし、完全に乾いてからしばらく置いてから使うようにしてください。
ドライヤーの熱で頭皮が熱くなっているため、クールダウンする時間が必要です。
大体5分〜10分程度は時間を置きましょう。

続いてはつける量ですが、気になる部分にたっぷりつけるのではなく、外側からつけていくことが大切です。
周りの頭皮もしっかりとケアしてあげることで、より効果を高めることが出来るのです。

育毛剤を使用する際の注意点

髪の毛に異変を感じたら、すぐに手を出したくなるのが育毛剤です。
しかし、育毛剤は医薬品に指定されているケースもある製品ですから、メリットだけに踊らされる事なく副作用や危険性をしっかり理解したうえで、使用する事がとても大切です。

また、ミノキシジルに含まれるフィナステリドという成分は、男性ホルモンに働きかける作用もあるため若い男性が使用する場合は注意が必要です。

若い男性が予防の為に使用するには、養毛剤という選択肢もあることを忘れてはいけません。
髪の毛が薄くなるのはどんな人も不安な気持ちになるでしょう。
しかし、安易に使用してはいけないからこそ、医師、薬剤師に相談が必要なケースもあるのです。

自分にとって本当に今必要なケアなのか、何を一番大切にしなければならないのか、しっかり見極めた上で育毛剤を使用しましょう。