中国で緑色の帽子はよくない

こんにちは!
本日は帽子についての小話をお話したいと思います。

中国で帽子をプレゼントするときは注意

どこの国でもプレゼントは、もらう方もあげる方もウキウキしちゃうイベントです。
帽子はどんなファッションにも取り入れることができるため、プレゼントやに考えたことがある人も少なくないかと思います。
パパハゲも育毛剤が効くまで薄毛が隠せるアイテムなのでついつい重宝しちゃいます。しかし、中国の方に帽子をプレゼントしたい時には、他の色では問題ありませんが緑色の帽子を選択したら、白い目で見られること間違いなしなので要注意です。

緑色のイメージ

緑色は、世界共通で健康、エコ、平和などのイメージがあり、中国でも同じようなイメージで使われています。
中国のスーパーでは、「緑色食品」と表示されている食べ物は健康的で汚染されていない食べ物、という意味です。

平和なクリーンなイメージの緑色ですが、帽子の色になると途端に嫌われ者の色に変化してしまいます。

昔話の緑色の帽子

実は、緑色の帽子は、妻を寝取られた男、を表すからです。

なんでも中国の昔話で、ある一組の夫婦がおり、夫は商売のため不在がちで家を空けることが度々ありました。
妻は他の男と不倫しており、不倫相手の男も少しでも妻と会いたくて仕方がない。しかし、旦那がいないタイミングがわからないので会いに行きづらい。
そこで、ある日妻が夫に、緑色の帽子を夫にプレゼントし、緑色の帽子をとても喜んだ夫は、家を長期間あける度に緑色の帽子を被りでかけていき、皮肉にもそれが不倫相手に自分の不在を知らせるサインになった、との由来から緑色の帽子が忌避されるようになったそうです。

古代中国の緑色の帽子

また古代中国でも、漢の時代には身分の低いものに強制的に緑色の頭巾を被らさせ、唐の時代には、犯罪を犯した者の頭に緑色の頭巾をかぶせて見世物にしたことから、緑色の頭巾、帽子には悪いイメージがついてしまい、忌避されているようです。

現代でも緑色の帽子はタブー

中国で緑色の帽子がタブーという話の由来は、かなり昔話からきているため、現代の中国社会にはあまり関係ないのでは、と感じるかもしれません。

しかし、緑色の帽子のタブーは現代でもつづいています。
最近では、今年(2018年)の2月に行われた平昌オリンピックの閉会式で、観客に防寒対策としてポンチョや毛布などを配布したセットの中に、緑色のニットがあり中国の記者から不満の声があったと、中国のメディアで伝えています。

また、ベージュの制服に緑色の帽子を被る宅急便大手のヤマト運輸は、中国進出の際に中国の文化に合わせて緑色の帽子をベージュ色に変更しました。制服だから気にしなくてもという意見もあったかも知れませが、グローバル化が進む現代には必要な配慮のひとつですね。

まとめ

緑色の帽子を男の人がかぶることは大変不名誉なことであり、時と場合によってはその人を侮辱する意味とも捉えかねないため、注意が必要です。
もし帽子をプレゼントをするときは違う色をプレゼントすることをおすすめします。